基礎体力研究所
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2009年度ワークショップ
「超音波で筋・皮脂厚を測る」
村岡慈歩(明星大学)
現在、スポーツ科学や体力科学の場では、アスリートの筋量および皮下脂肪厚を視覚的に定量化し、トレーニングプログラム立案にフィードバックする試みや、コンディショニング維持の有効な指標として用いる試みが、数多く見受けられます。また、これらのデータは、アスリートの栄養管理や食育を推進する上での有用な情報源となり、さらには、発育期の子どもの骨格筋や身体組成の発達を理解する上でも、必須の情報ではないでしょうか。近年では、超音波ドップラー診断装置の開発・応用により、筋・皮下脂肪厚を非襲襲的に測定することが可能になりました。超音波による筋・皮下脂肪厚の測定は、我々スポーツ科学の領域に携わる研究者が研究・教育活動を推進していく上で、非常に有用な手段であると考えられます。
今回のワークショップでは、超音波による筋・皮下脂肪厚の測定を基礎研究の場だけではなく、高齢者や子どもの測定といったフィールドワークへも意欲的に応用し研究活動を進めている明星大学の村岡慈歩先生に講師をお願いし「超音波で筋・皮脂厚を測る」と題したワークショップを開催しました。
ワークショップの前半は超音波法の測定原理や測定のポイント等をお話ししていただき、後半は実際に測定の実演をしていただきました。本学の先生方をはじめ助手や学生など多くの方が参加してくださいました。また、後半の実演では参加者が実際に筋・皮脂厚を測定しました。苦労しながらの作業でしたが、超音波をより身近なものに感じ、興味をお持ちいただけたのではないでしょうか。