基礎体力研究所

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第46回談話会:2013年1月16日

「中学生の日常生活の身体活動量について」
…古泉 佳代

基礎体力研究所の第46回談話会が1月16日に行われました。
今回は、「スポーツ栄養学」がご専門の古泉佳代先生に「中学生の日常生活の身体活動について」と題してとても興味深いお話しをして頂きました。古泉先生は平成24年4月に本学に着任され、主に「日常生活中の様々な場面における食を選択する能力の育成」や「子どもの身体活動」を研究テーマに挙げていらっしゃいます。

本日の談話会では、中学生の身体活動レベル(physical activity lever : PAL)を判定するための質問項目を検討するために、日常生活での身体活動量を測定しPALを求めるとともに、身体特性、生活の活動内容、3次元合成加速度や身体活動に関する質問項目との関連を検討した研究報告からお話をしていただきました。
中学生80名(男子41名・女子39名)を対象に、①安静時代謝量の測定②二重標識水(DLW)法による身体活動量評価③3次元加速度計の装着④毎日の「生活記録」の記入⑤身体活動量に関する生活の活動内容についての質問紙調査を実施しました。結果からこの集団のPALの平均値は標準よりやや高い傾向であることが示されました。加速度計法を含め、PALと強い関連がみられる項目はありませんでしたが、PALが特に高値を示す者は運動部への参加、買い物や映画を見に行く、友達と遊ぶ、習い事へ行く等で外出するような特徴がみられることが示されました。
先生はこの研究を通して、対象者選びの難しさや、中学生がつける記録やアンケート内容の解釈の難しさを改めてお感じになられたそうです。今後は、PALがより低い集団におけるPALの判定法を検討する必要があるとおっしゃっていました。

当日は様々な分野の先生方が参加して下さり、幅広く活発な議論が行われました。とても興味深いお話をして下さった古泉先生ならびに、ご参加下さいました先生・職員・学生の皆様ありがとうございました。

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