基礎体力研究所
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第38回談話会:2009年1月21日
「学習成果を高めるための授業づくりについて考える」
…鬼澤陽子(日本女子体育大学)
基礎体力研究所の第38回談話会が1月21日に行われました。今回は鬼澤陽子先生に「学習成果を高めるための授業づくりについて考える」と題して小学校におけるバスケットボールの介入授業の様子を授業成果と伴にお話して頂きました。バスケットボールなどのゴール型ゲームでは得点がなかなか入らないことやゲーム中の状況判断が難しいことそして技能の高い数名が中心となって得点をしてしまうことなどの問題が考えられます。そこで、鬼澤先生は、「ゲーム中の状況判断」に着目し、アウトナンバーゲーム(オフェンスとディフェンスの人数を制限したゲーム)がゲーム中の状況判断能力の習得に有効であるかを検証したとのことです。その結果、アウトナンバーゲームでは認知レベルの状況判断能力およびパフォーマンスレベルの状況判断能力ともに改善されることが示されました。鬼澤先生はこのような事実に基づいた効果的な授業づくりを学校現場広げることも使命と感じられ県の教育委員会とも連携した活動を積極的に行っていらっしゃいます。
当日はお忙しい中、多くの教職員の皆様が参加して下さり体育授業の現状そして未来について活発に意見交換ができました。鬼澤先生ならびにご参加下さった教職員の皆様ありがとうございました。
鬼澤先生
談話会の様子