基礎体力研究所
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第31回談話会:2005年7月6日
「ダンス・インプロヴィゼーションについて」…高野美和子(日本女子体育大学)
「フェア・プレイの実験経済学」…石原英樹(日本女子体育大学)
本学のダンス・舞踊学が専門の高野美和子先生と意思決定理論、社会統計学がご専門の石原英樹先生からお話をしていただきました。
高野先生からは、即興演舞の動きにみられる熟練者と未熟練者の違い、ご自身の論文作成で用いたビデオ、舞踊学専攻の授業における学生の様子、即興演舞が土台となってできた海外の著名な作品などを、多数のビデオを用いて、時には先生の動作を交えながらお話を頂きました。
石原先生は、「フェア・プレイの実験経済学」というテーマで、とても興味深いお話を提供して頂きました。これまで先生が実験的に行われた「お金を実際に配分するというゲーム」から見えてくる「フェア」の意識から始まり、その意識を数学的モデルであらわすと○×△になる...といったお話から、フェアな精神が本学の地域貢献に結びつくといったところまで、ひろく話が展開されました。
お2人の先生のお話の内容トピックスは以下のとおりです。
「ダンス・インプロヴィゼーションについて」....... 高野美和子先生
- ダンス・インプロヴィゼーションの特徴
- ダンス・インプロヴィゼーションの分類
- ダンス・インプロヴィゼーションの必要性
- 舞踊学3年生のダンス・インプロヴィゼーション授業
- インプロヴィゼーション中のからだ
- 即興演舞時のからだについての研究
- 今日の動向
- 自分自身の作品創作のなかでのインプロヴィゼーション
「フェア・プレイの実験経済学」....... 石原英樹先生
- フェア・プレイの経済学とは?
- 「フェア」の日米の相違点
- 「機会の平等」などの価値との関係
- 進化ゲーム理論について
- 本学学生に関係の深い「フェア」「利他性」について
当初予定していた人数よりもはるかに多くの先生方に参加していただきました。 院生も含めて34名の参加者となり、大変盛況な談話会となりました。また時間が足りないくらい、さまざまな質疑応答がかわされ、本当に有意義な談話会となりました。