基礎体力研究所
2022年度第33回公開研究フォーラム
「エビデンスのある時間効率の高いトレーニング- 高強度運動のさらなる可能性 -」
2022年12月3日(土)に総合体育館多目的ホールにて基礎体力研究所第33回公開研究フォーラムを開催致しました。今回は「エビデンスのある時間効率の高いトレーニング-高強度運動のさらなる可能性-」をテーマとして、3年ぶりに対面形式のみでの開催となりました。
セッションⅠ(講演)では東海学園大学の尾崎隼朗先生による「漸減負荷法を用いたエネルギー供給系トレーニング」について、環太平洋大学の吉岡利貢先生による「長距離走パフォーマンス向上のためのスプリント・インターバル・トレーニング」について、先生方が自身の研究で明らかにしたエビデンスのある効率的なトレーニングの具体的な方法と成果についてご紹介いただき、それぞれご専門とする競技への今後の見解についてもお話しいただきました。
セッションⅢ(基調講演)では、立命館大学の田畑泉先生を講師としてお招きし、「タバタトレーニングの生理学とさらなる発展性」という演題でご講演をいただきました。高強度間欠的トレーニング(High-intensity intermittent training)の代表格であるタバタトレーニングの考案に至った経緯や具体的な方法についてお話しいただき、アスリート向けのトレーニング内容に加え、一般のスポーツ愛好者も低い強度で最大酸素摂取量を増加させられることをご紹介いただきました。またタバタトレーニングに関する近年の生理生化学的な研究成果(糖代謝やタンパク質発現など)とその生活習慣病対策への応用についてもご報告いただきました。
当日は本学の教職員・学生をはじめ、他大学の研究者や大学院生、一般の方々にも多数参加していただき、充実した会となりました。公開研究フォーラムの開催にあたりご協力いただきました関係者の方々、また、ご参加いただきました皆様に心より御礼申し上げます。