基礎体力研究所
2023年度第34回公開研究フォーラム
「女性アスリートを支えるスポーツ医科学研究」
12月2日(土)に「女性アスリートを支えるスポーツ医科学研究」をテーマに第34回公開研究フォーラムを開催しました。
セッションⅠの基調講演では、産婦人科医である能瀬さやか先生(国立スポーツ科学センター)に「コンディショニングのための月経対策」についてご講演いただき、女性アスリートが抱える利用可能エネルギー不足、無月経、骨密度低下(女性アスリートの三主徴)等の健康問題に対する対策、また月経周期とコンディショニングやパフォーマンスとの関係、アスリートの妊娠に纏わる諸問題についてもご紹介いただきました。
セッションⅡでは、宮本恵里先生(順天堂大学)に「スポーツ外傷・障害の遺伝的リスク」について現在、取り組んでおられるJ-HAP(The Japan Human Athlome Project)で得られたデータを基にスポーツ外傷・障害予防への遺伝的リスクに関する研究の意義について、また「心理学的ストレス研究の視点に基づく女性アスリートの検討課題」というテーマで本学の佐々木万丈先生に女性アスリートを対象とした心理学的ストレス研究についてお話しいただきました。
当日は「女性アスリート」という内容から、本学の学生および教職員の参加が多く、また他大学の学生や研究者、スポーツ指導者の方々にも多数参加していただきました。