第71回全国中学校・高等学校
ダンスコンクールを開催
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中学校の部・高等学校の部計92作品がエントリー
本学は11月23日(金・祝)、第71回全国中学校・高等学校ダンスコンクールをメルパルクホールTOKYOにて開催しました。今回エントリーしたのは、中学校の部29作品、高等学校の部63作品(ソロ・デュエット部門13作品を含む)の合計92作品。審査の結果、それぞれ奨励賞6作品、準入賞5作品、上位3作品(ソロ・デュエット部門は上位3作品)が選ばれました。
さらに特別出演プログラムでは、2018ICU World Cheerleading Championships Jazz部門で第1位を獲得した本学ソングリーディング部の『This Is Me』をはじめ、舞踊学専攻、モダンダンス部の学生たちによる作品の上演も行われました。
立教女学院中学校が7年ぶりに優勝
中学校の部で第1位に輝いたのは、立教女学院中学校の『禁じられた森』。同校の優勝は平成23年の第64回以来となり、実に7年ぶりの快挙を達成しています。緩急付けた動きやスケール感溢れるダンスで観客のイマジネーションを巧みに喚起し、終盤まで緊張感を絶やすことなく、どこか謎めく寓話世界をドラマティックに描き出しました。
2位は帝塚山学院中学校の『信友』が受賞。日々の修練を感じさせる息の合った動きをもって、"友達""信頼"という中学生らしいテーマをみずみずしく演じ切りました。3位は武蔵野東中学校の『TAROの塔〜噴き上げる生命のエネルギー〜』が受賞。若々しくも力強いパフォーマンスを繰り広げ、その圧倒的なエネルギーで観客を大いに沸かせました。
中学校の部 優勝 立教女学院中学校
日本女子体育大学附属二階堂高等学校が2連覇
高等学校の部団体部門では、『いのちなき砂のかなしさよ』を上演した日本女子体育大学附属二階堂高等学校が昨年に引き続き、第1位に輝きました。伸びやかな身体を余すことなく駆使し、さらさらと手のひらからこぼれ落ちる砂を情緒豊かに表現。緻密な構成とフォーメーションの美しさも相まって、しっとりとした余韻を残しました。
2位は帝塚山学院高等学校の『明日の神話〜命の灯火を燃やして〜』と、日本大学豊山女子高等学校『黒蜥蜴-江戸川乱歩「黒蜥蜴」より-』の2校が受賞。いずれも群舞の精度、楽曲との調和に秀でた、完成度の高い演技を披露しての受賞となりました。3位は、国際基督教大学高等学校の『女「性」』。家事や育児、仕事に追われる女性たちの息苦しさや葛藤を、日常のシーンをダンスに取り入れ軽快かつシニカルに体現しました。
高等学校の部ソロ・デュエット部門では、『Poiesis〜1mmの想い〜』を踊った秋田県立能代高等学校の伊藤颯希さん(高1)が優勝。2位は『片翼の鷺』を踊った東京都立上水高等学校の峯岸花凪さん(高2)が、3位は『赤道の花』を踊った浜松聖星高等学校の岩本美羽さん(高3)と『深淵』を踊った茨城県立土浦第二高等学校の小松﨑結友さん(高2)の2名が受賞しました。
高等学校の部 優勝 日本女子体育大学附属二階堂高等学校
ソロ・デュエット部門 優勝 伊藤 颯希(秋田県立能代高等学校)
ソロ・デュエット部門 第2位
峯岸 花凪(東京都立上水高等学校)
次年度へ向けさらなる成長と発展を期待
演技終了後、審査結果の発表およびトロフィーの授与が行われました。講評にあたり、審査委員長であり本学舞踊学専攻主任の松山善弘教授が登壇。「みなさんの力強いダンスを観て、ダンスに関わっていて本当に良かったと改めて感じます」と述べた上で、「本コンクールにおける審査のポイントは5つあります。1.身体がよく訓練され鍛えられているか、2.主題にふさわしい表現が行なわれているか、3.作品の展開や構成に工夫がみられるか、4.独創性に溢れ何らかの魅力があるか、5.総合的な完成度の高さ。出場校のみなさんには、これらのポイントをぜひクリアしていただきたい」と解説し、次年度に向け課題と期待を語りました。
第72回全国中学校・高等学校ダンスコンクールは、1年後の11月23日(土・祝)に予定されています。日々の精進を経てどんな成長を果たすのか、中学生・高校生ダンサーたちのさらなる飛躍に期待が高まります。