第70回全国中学校・高等学校
ダンスコンクールを開催
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今年は70回目の節目の年
本学は11月23日(木・祝)、第70回全国中学校・高等学校ダンスコンクールをメルパルクホールTOKYOにて開催しました。70回目の節目となった今回は、中学校の部に34作品、高等学校の部(ソロ・デュエット部門含む)に67作品の合計101作品がエントリーし、積み上げてきた練習の成果を披露しました。
特別出演プログラムでは、本学のソングリーディング部やモダンダンス部、舞踊学専攻の学生による作品の上演も行われました。
武蔵野東中学校が5年ぶりに優勝
中学校の部では、『無限でdot. ~YAYOI KUSAMA:魂の世界~』を上演した武蔵野東中学校が第65回以来、5年ぶりの優勝を果たしました。芸術家・草間彌生氏の世界観を表した作品です。半数以上が1年生というメンバーで、息の合った踊りを披露しました。
2位は『パラシティズム』を上演した帝塚山学院中学校が受賞。パラシティズム(parasitism)は直訳すると「寄生」という意味。独特の演技で観客の視線を引きつけていました。3位を受賞したのは富士見中学校。『【原爆の足跡】水玉、溢れる...』というタイトルで、武蔵野東中学校と同じく草間彌生氏をモチーフとした作品を披露しました。
中学校の部 優勝 武蔵野東中学校
高校生の部は日本女子体育大学附属二階堂高等学校が優勝
高等学校の部は、団体部門とソロ・デュエット部門の2部門で審査が行われました。団体部門で優勝を果たしたのは『氷河―地球が泣いている―』を上演した日本女子体育大学附属二階堂高等学校です。氷河を想起させるような白をベースにした衣装で、温暖化の影響で氷河が急激に溶けている世界をテーマとしました。
2位は『群鶏図~若冲が描いた生命~』を披露した帝塚山学院高等学校、3位は『土蜘蛛妖怪圖―歌川国芳 戯画の世界―』を上演した立教女学院高等学校が受賞しました。
ソロ・デュエット部門で優勝したのは、『いざない』を披露した埼玉県立芸術総合高等学校の今村櫻さん(高2)。2位は『俯瞰せよ月曜日』を上演した相模女子大学高等部の茂木瑛美里さん(高3)、3位には『レゾンデートル~此処から~』を披露した金沢学院高等学校の脇坂夢希実さん(高2)が受賞しました。
高等学校の部 優勝 日本女子体育大学附属二階堂高等学校
ソロ・デュエット部門 優勝 今村 櫻(埼玉県立芸術総合高等学校)
基礎トレーニングが大切に
コンクールの最後には、審査委員長であり本学舞踊学専攻主任の松山善弘教授が、中学校の部・高等学校の部の両方を踏まえた講評を述べました。まず、「今回の大会は個性のある作品、独創性豊かな作品が多いように思いました」とコメントし、今年上演された作品における、個性の豊かさを評価しました。その上で、基礎トレーニングの大切さも強調。
「作品を通して本当に踊れる身体を身に付けていく。そして作品に対する表現力を身に付けていく。そういうことを日頃からやっていただきたいと思います」と、会場の出場者たちにメッセージを伝えました。
第71回の全国中学校・高等学校ダンスコンクールは、1年後の2018年11月23日(金・祝)に予定されています。来年はどんな踊りを見せてくれるのか。中学生・高校生ダンサーの活躍に期待が高まります。