第53回新体操演技発表会を開催

テーマは枕草子より『四季』

11月28日（木）、国立代々木競技場第二体育館にて、本学新体操部による「第53回新体操演技発表会」が開催されました。今回のテーマは、「枕草子より『四季』〜移りゆく季節と変わりゆく未来 無限の可能性を秘めて〜」。Ⅰ部では、団体・個人の競技種目に加え、賛助作品、4年生作品を発表。休憩後のⅡ部では、清少納言の「枕草子」を下敷きにした創作作品が部員全員により披露されました。

Ⅰ部 団体・個人の競技種目を披露

Ⅰ部では、今年活躍した本学新体操部の選手達が、それぞれの演技を発表しました。
冒頭はAGGチームの演技からスタート。AGGは手具を持たずに行う団体徒手体操で、本学のAGGチームは今年アジア選手権で優勝するなど大きな活躍を遂げています。この日は8名の選手がパワフルな演技をみせ、発表会の幕開けを華やかに飾りました。
個人演技では、喜田未来乃さん（スポーツ科学科1年）、草刈紗羽さん（スポーツ科学科2年）、得能澪さん（スポーツ科学科3年）、上條歩奈さん（スポーツ科学科4年）が登場。
喜田さんは今年の全日本新体操選手権大会で、女子個人総合優勝を掴んだ期待のエース。長い手脚を生かしたしなやかなフープの演技を披露しました。草刈さんはクラブの演技をあざやかに、得能さんはリボンの演技をダイナミックに、上條さんは安定感あるフープの演技をみせ、会場の大きな歓声を集めました。
今年の発表会は、日本女子体育大学附属二階堂高等学校も参加。ボール3フープ2による、瑞々しいエネルギーが溢れる演技を披露しました。

AGGチームの演技

喜田未来乃さんの演技

草刈紗羽さんの演技

得能澪さんの演技

上條歩奈さんの演技

日本女子体育大学附属二階堂高校の演技

続いて団体競技の発表では、全日本学生新体操選手権大会、全日本新体操選手権大会種目別で優勝を果たした定評あるフープ5の演技で魅了しました。

日本女子体育大学団体チームによる演技

再び個人演技に戻り、松原楓歩さん（スポーツ科学科2年）、白川愛侑子さん（スポーツ科学科1年）、喜田未来乃さん（スポーツ科学科1年）、安藤愛莉さん（スポーツ科学科4年）が登場。松原さんは音楽性豊かにフープの演技を、白川さんはリボンの演技を個性豊かに、喜田さんはリズミカルで巧みなクラブの演技を披露。個人ラストは安藤さんがドラマティックなボールの演技で観衆の期待に応えました。

松原楓歩さんの演技

白川愛侑子さんの演技

喜田未来乃さんの演技

安藤愛莉さんの演技

団体の次は、賛助会員が作品を発表。東京ジュニア新体操クラブ、誠心ジュニア新体操クラブ、ニチジョクラブ新体操、世田谷新体操ジュニアアカデミー、ピュアR.Gが登場し、愛らしい笑顔を振りまきました。

第一部のラストは4年生作品を発表。4年生全員でダンサブルに息を合わせるその姿に、後輩たちから熱い拍手が送られました。

４年生作品

Ⅱ部 部員50名による「枕草子より『四季』
〜移りゆく季節と変わりゆく未来 無限の可能性を秘めて〜」

Ⅱ部では、新体操部部員50名により、清少納言「枕草子」を題材にした創作作品「枕草子より『四季』〜移りゆく季節と変わりゆく未来 無限の可能性を秘めて〜」が披露されました。
平安朝の古の町。雅楽の音色が響き渡り、煌びやかな人々が営みを繰り広げるなか、清少納言は筆を執り枕草子をつづりはじめます。
春はあけぼの。満開の桜が咲き、鳥がさえずる出会いの季節。
夏は夜。祭りのリズムも賑やかに、踊り続ける人々と、頭上にとどろく雷鳴と雨......。
天高く空は青く、秋の気配が訪れる。去りゆく夏は寂しく、しかし実りの季節は穏やかに過ぎてゆく。冬は一面の雪景色。その寒さ厳しささえも愛おしいーー。

プロローグ

枕草子「春」

出会い

枕草子「夏」

祭り

実り

枕草子「秋」

枕草子「冬」

エンディング

清少納言が大切にした「うつくしきもの」とは、かけがえのないものへの愛。時は流れても日本人の中に息づくその想いを、新体操であでやかに表現していきました。
演技が終わると、1年生から4年生までひとりひとりの名前が紹介され、次の言葉が主将から後輩に託されました。
「今日という日を迎えるまで 正解のない問題に何度も悩みいつまでも途方に暮れた日々
しかし行き止まりに見えた道にも 必ず先があり決して途絶えることはなかった
諦めなかったからこそできた経験
乗り越えたからこそ出会えた感動
願い続けたからこそ掴んだ未来
そして未来を追いかけたからこそ見えた景色
一緒にこの舞台を迎えてくれてありがとう
これから始まる時間のなかで どんな困難に直面しても
仲間と共に必ず乗り越えるよ
みんなならきっと大丈夫 これからも輝かしい未来に向かって
無限の可能性を信じて歩み続けていって欲しい」
最後は後輩から4年生へ花束を贈呈。会場全体からの温かい拍手に包まれるなか、第53回新体操部演技発表会はフィナーレを迎えました。