第49回新体操演技発表会を開催
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テーマは「BOLERO」
12⽉4⽇(⾦)、国⽴代々⽊競技場第⼆体育館にて、本学新体操部による「第49回新体操演技発表会」が開催されました。今年はコロナウィルス感染症の情勢を踏まえ、無観客による発表とし、同時に初の試みとなるオンラインライブ配信を⾏いました。
今回のテーマは、「BOLERO」。Ⅰ部では競技会で活躍する選⼿達の演技が、Ⅱ部では今年のテーマ「BOLERO」を新体操版に創作したオリジナル作品と4年⽣作品が披露されました。
Ⅰ部 個⼈・団体の競技種⽬を披露
Ⅰ部では、今年活躍した本学新体操部の選⼿達と団体チームがそれぞれ演技を発表しました。まずは、競技種⽬の個⼈演技からスタート。冒頭は清澤毬乃さん(スポーツ科学専攻4年)の演技です。清澤さんは今年の全⽇本学⽣新体操選⼿権で2位、全⽇本新体操選⼿権で3位に輝くなど⼤活躍を果たした選⼿です。ここではフープの演技を披露し、しなやかな⾝体性と繊細な表現、そしてダイナミックな技の連続で⽬を奪いました。続いて⼩畠愛梨さん(スポーツ科学専攻2年)、⼆⽊萌さん(スポーツ科学専攻3年)が登場し、それぞれボールの演技とリボンの演技を発表しました。
個人演技に続き、日本女子体育大学団体チームが登場。今年は全日本学生新体操選手権団体総合優勝、全日本新体操選手権では団体総合、種目別の三冠の快挙を達成しています。発表会では、ボール5の演技を披露。「アベマリア」のメロディーにのせ、多彩な連携をぴたりと息を合わせて見事に演じ切りました。
団体演技の後は再び個人競技の演技に移り、熊谷咲乃さん(スポーツ科学専攻2年)がフープの演技を、佐藤京香さん(スポーツ科学専攻3年)がリボンの演技を、植松桃加さん(スポーツ科学専攻3年)がクラブの演技を、中村花さん(スポーツ科学専攻3年)がフープの演技を発表。植松さんは今年の全日本学生新体操選手権で個人種目別リボン6位入賞、中村さんは今年の全日本新体操選手権で個人総合8位と健闘が目立った選手で、それぞれ難度の高い技と圧倒的な表現力でその実力を披露しました。
清澤毬乃さんの演技
小畠愛梨さんの演技
二木萌さんの演技
熊谷咲乃さんの演技
日本女子体育大学団体チームによる演技
佐藤京香さんの演技
植松桃加さんの演技
中村花さんの演技
日本女子体育大学AGGチームによる演技
続いて、日本女子体育大学AGGチームが演技を披露。AGGは手具を持たない団体徒手体操で、日本女子体育大学AGGチームは国際大会で活躍を遂げる強豪チームとして知られています。この日は10名のメンバーが出演し、ジャジーな音楽に乗った大胆かつパワフルな演技で魅了しました。
その後の個人演技では、今年の全日本新体操選手権で個人総合第7位と健闘した関谷友香さん(スポーツ科学専攻3年)がリボンの演技を、今年の全日本学生新体操選手権で個人総合第3位、全日本新体操選手権で個人総合4位と好成績を収めた柴山瑠璃子さん(スポーツ科学専攻2年)がボールの演技を、今年の全日本新体操選手権で個人種目別ボール5位に入賞した五十嵐遥菜さん(スポーツ科学専攻3年)がクラブの演技を披露。個人競技のラストは再び清澤選手が登場し、4年間の思いを込めて情感たっぷりにボールの演技を繰り広げました。
Ⅰ部のラストを飾ったのは、日本女子体育大学団体チームによるフープとクラブの演技です。畳み込むような技の連続はチームの固い絆を伝え、躍動感いっぱいにステージを駆け抜けていきました。
関谷友香さんの演技
柴山瑠莉子さんの演技
五十嵐遥菜さんの演技
清澤毬乃さんの演技
日本女子体育大学団体チームによる演技
Ⅱ部 新体操部部員74名による創作作品「BOLERO」
Ⅱ部では、新体操部部員が創作作品「BOLERO」を発表。「BOLERO」はフランスの作曲家、モーリス・ラヴェルが1928年に作曲したバレエ音楽であり、これまで数々の名振付家が対峙してきたこの偉大な楽曲に、総勢74名の部員が一丸となって挑みます。特徴は、冒頭からラストまで同一リズムで繰り返される長いクレッシェンド。心臓の鼓動を思わせるかのようなリズムと、それに共鳴する部員たちのエネルギーはどこまでも力強く、唯一無二のドラマティックな世界を会場に描き出していきました。
発表会のラストは4年生の作品です。今年は厳しい現実との闘いの一年であり、この苦難に全力で立ち向かってきたメンバーが、その集大成に相応しく情感溢れる演技を披露しました。続くエンディングでは、「PASSION」をテーマに全ての部員がフロアに登場。困難続きだった今年一年を振り返り、仲間と踊ることの喜びを全身で体現していきました。
演技が終わると、1年生から4年生までひとりひとりの名前が紹介され、次の言葉が4年生から後輩に贈られました。
「今を生きるという想いを心に抱き
強く歩み続けた先には
希望ある未来が待っているだろう
この一瞬、一秒は奇跡のつながりであり
当たり前ではない時を私たちは生きている
だからこそ仲間と共に喜びも悲しみも分かち合える全てに感謝し
何があっても前へ前へ進み続けてほしい
心に秘めた熱い想いと願いと みんなの夢を叶えるために」
演技を終え、新たな道程へと一歩を踏み出す4年生。後輩へバトンを受け継ぎ、希望を胸に次なる未来を託します。全力で駆け抜けてきた4年間の学生生活。そこでの経験は何より得難く、忘れがたい想い出と共に、いつまでも心に刻まれていくことでしょう。
最後は後輩から4年生へ花束が贈呈され、第49回発表会はフィナーレを迎えました。