舞踊学専攻
第16回卒業公演が行われました
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エンディング「Pile」より
今年のテーマは「Pile」
1月23日(火)、府中の森芸術劇場「どりーむホール」にて、舞踊学専攻の学生による卒業公演が行われました。今年のテーマは「Pile」、「積み重ねる」という意味があります。今まで公演は夜の部のみでしたが、今回からマチネ・ソワレの2部公演になり、当日は約3000人もの来場者が訪れました。4年生の有志作品、推薦作品、研究室作品、そして4年生全員によるエンディング作品が上演されました。
有志作品と推薦作品からスタート
オープニングを飾ったのは、4年生による有志作品2本です。7igoLage(リゴラージ)による「Best Moments!」は、明るくパワフルなジャズダンスの作品で、会場を盛り上げました。クラシックバレエ有志のnonetは、「Napoli」と題した作品で、村娘風の衣装を纏った学生たちが、軽やかな踊りを披露しました。
7igoLageによる「Best Moments!」
nonetによる「Napoli」
舞踊学専攻推薦作品として上演されたのが、本学大学院生である渡部萌さんが振付・出演した「Rubeus―赤い石―」、第74回東京新聞主催 全国舞踊コンクール 現代舞踊第一部で第3位を収めた作品です。その演技に会場の視線は釘付けになりました。
舞踊学専攻推薦作品「Rubeus―赤い石―」
各研究室が個性を活かした作品を披露
研究室作品は、6本が上演されました。最初は髙野研究室によるコンテンポラリーダンス「Phantom Pain―身体の地図を辿る―」。舞台上を縦横無尽に駆け巡るなど、力強さを感じさせるダンスでした。続いて、松山研究室によるコンテンポラリーダンス「在る」が披露されました。学生たちは青いお面のようなメイクをして登場。特徴的なメイクを使った個性豊かな世界観を、観客は興味深く見つめました。
石川研究室は、華やかなジャズダンス「The showy world want to see?」を上演しました。モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」の音楽を使った純白の衣装でのダンスに始まり、赤いスカートやジャケットスタイルでのダンスも披露。最後は60'sアメリカンレトロの世界観のようなワンピースに身を包んだ学生が笑顔で元気に踊り、華やかなダンスショーを観るようでした。続く小山研究室が披露したのはクラシックバレエ「宇宙塵」。濃い青とえんじ色の衣装に身を包み、歌劇「ファウスト」第5幕の曲とともに、美しく優雅な踊りで会場を魅了しました。
コンテンポラリーダンスの岩淵研究室は、歌川国芳を題材にした「脇は締めて歩け」を披露。頬を赤く染めたメイクに3mはあろうかというスチールラックを巧みに使ったダンスで、会場の視線を集めました。坂本研究室はモダンダンス「―宴―」を披露。満月を背景に、ちょうちん、扇子、盃など、様々な小道具を使い、八百万の神々による荘厳な祝宴の世界を表しました。
4年生全員のダンスでフィナーレ
公演の最後は、舞踊学専攻4年生88名によるエンディング「Pile」。今回の公演テーマである「Pile」と書かれた白い衣装に身を包んだ学生たちが、大迫力のダンスを踊りました。小指には赤い糸を結び、踊りで繋がれた絆をしっかりと未来へと繋いでいこう―そんな気持ちを伺わせる学生たちの晴れやかな表情で、4年間の集大成を披露しました。
全員によるフィナーレ「Pile」