平成29年度 日本女子体育大学
演技発表会を開催
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2月17日(土)、本学総合体育館アリーナにて、「平成29年度 日本女子体育大学演技発表会 つよく 優しく 美しく」が行われました。例年、地方公演として、宮崎県、宮城県、千葉県、佐賀県、鹿児島県で開催されてきた本公演。今年は本学での開催となり、昼の部と夕方の部の2部制で行いました。発表会には、本学の部活動や学生有志に加え、卒業生が指導を務める高校のダンス部や新体操部も出演し、近隣の方々から高校生まで、多くの来場者が公演を楽しみました。
舞踊学専攻の学生や部活動が演技
公演の冒頭で挨拶を行なった石﨑朔子学長は、地域の方々や高校生などさまざまな方が来場していることを受けて、「本学は体育大学ですが、舞踊学専攻があり、踊るような要素があるスポーツも数多く行なっております」と紹介。「今日はスポーツ、ダンス、体操などいろいろな内容を披露することができると思います。どうぞ、お時間の許す限り最後までお楽しみください」と会場に語りかけました。
第一部では、本学学生による演技が行われました。まずは、ソングリーディング部によるポンポンを使用した大会作品「Wildest Dream」で幕開け。元気な演技に、会場からは手拍子が起こりました。続いて、舞踊学専攻クラシックバレエの発表として、吉田詩帆さん(舞踊学専攻4年)が「白鳥の湖」よりオディールのヴァリエーションを踊りました。続く舞踊部は「CAREER WOMAN」を上演。全出演者がタイトスカートにボブヘアのスタイルで、"踊るキャリアウーマン"を表現しました。
新体操部は、個人・団体・AGGの演技を披露。個人演技では、猪又涼子さん(スポーツ科学専攻2年)がボールを使った演技を行いました。団体演技では、昨年の全日本学生新体操選手権大会、全日本新体操選手権大会で団体優勝を果たしたチームで、「オペラ座の怪人」をモチーフにした演技を披露。世界大会でも活躍しているAGGのチームは、ヴェルディ作曲「椿姫」の世界を表現した演技を行いました。
続く舞踊学専攻コンテンポラリーダンスの発表では、森に迷い込み、徐々に緑に侵食されていく生き物を表現した作品「GREENERY」を廣瀬萌衣さん(舞踊学専攻2年)と廣瀬瑠衣さん(舞踊学専攻2年)が上演。モダンダンス部は、大人気ミュージカル作品「コーラスライン」から「ONE」を披露し、華やかなダンスで会場を湧かせました。舞踊学専攻ヒップホップ作品の「Standing on the Sun」には、クラシックバレエやモダンダンスを専門とする学生も出演し、19名での踊りを披露しました。
卒業生が指導する中高生の演技を発表
第二部では、本学卒業生が指導をする中学校・高等学校の作品が上演されました。最初は、富士見高等学校が、ジェンダーをテーマにした「Gender Line」を披露。続いて、日本女子体育大学附属二階堂高等学校新体操部で、3月の全国選抜大会への出場を予定している藤井陽さん(2年)が、クラブの個人演技を行いました。
3番目に登場した武蔵野東中学校は、「無限でdot. ~YAYOI KUSAMA:魂の世界~」を披露し、前衛芸術家・草間彌生の世界観を表現しました。続く立教女学院高等学校は、「土蜘蛛妖怪圖―歌川国芳 戯画の世界―」で、歌川国芳の世界観を迫力ある踊りで表現しました。
日本女子体育大学附属二階堂高等学校新体操部は、3月の全国大会に向けて取り組んでいる、団体のフープを使った作品を披露。続いて登場した同校のダンス部は、昨年の全国中学校・高等学校ダンスコンクールで高等学校の部 団体部門1位を授賞した「氷河―地球が泣いている―」を上演しました。
本学出演者全員のフィナーレは圧巻
第三部では、再び本学学生による演技が披露されました。休憩後の幕開けとなったチアリーディング部「TOMBOYS」の演技では、会場からは手拍子が響き、ピラミッドが完成した時には拍手が起きました。舞踊学専攻クラシックバレエは、ロマンチックバレエの代表作品「レ・シルフィード」より、妖精が森のなかで楽しそうに舞う情景を表現しました。学内外でダンスの可能性を広げる活動を行うダンス・プロデュース研究部は、「散る花と散らぬ花」を踊りました。
続く少林寺拳法部は、決まった型を組み合わせて行う「演舞」の団体競技を披露。少林寺拳法部は、昨年の少林寺拳法全日本学生大会で、女子総合優勝を獲得しています。モダンダンス部は、戦争・混迷・弾圧に対する現代人への訴えを込めた「沈黙の叫び」を上演しました。
第一部に引き続き登場した新体操部は、個人演技として猪又涼子さん(スポーツ科学専攻2年)がピアノの旋律に合わせたリボン演技を披露。団体演技では、昨年度の全日本選手権大会で種目別優勝を果たした、ボール・ロープ演技を行いました。ソングリーディング部は、しなやかでクールなジャズ作品「Tears」を披露。舞踊学専攻ジャズダンスは、映画『ドリームガールズ』をイメージした作品で、女性らしく華やかな踊りで会場を魅了しました。
公演を締めくくったのは、出演者全員によるフィナーレです。それぞれの演技を代わる代わる披露し、最後は全員が曲に合わせて踊りました。来場者は公演内容を振り返るとともに、さまざまなジャンルのダンスや新体操、演舞などが一体となったパフォーマンスの姿に目を奪われていました。
当日は卒業生交流会も開催
また、本公演に合わせて学生会館の2階では「卒業生交流会」が開催され、多くの卒業生が参加しました。開催の挨拶として石﨑学長が「久しぶりに学生の演技をご覧になった方が多いと思いますが、いかがでしたか?」と会場に問いかけると、参加者からは拍手が。石﨑学長は公演の内容を「我々が外に発信できる一番の財産」と語り、初となる学内での開催に喜びを示しました。交流会には幅広い年代の卒業生が参加しており、卒業後も続くニチジョ生のつながりを感じさせる会となりました。