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活動レポート 本学大学院生と卒業生が東京オリンピックの報告にきてくれました
2021.08.27
8月25日(水)熨斗谷さくらさん(本学大学院1年)と竹中七海さん(2021.3卒業)が来校し、石﨑理事長と深代学長にオリンピックの報告を行いました。
また、お二人にお時間をいただき下記のとおりインタビューをさせていただきました。
東京オリンピックはいかがでしたか
熨斗谷さん:
地元開催ということもあり期待と不安がありました。コロナ禍の影響で無観客での開催に寂しさを感じましたが、SNSなどで様々な方から応援のメッセージをいただき、会場での応援がなくても地元開催ならではの良さを感じました。
竹中さん:
初めてのオリンピック出場のため大会前からずいぶん緊張しました。また、コロナ禍での開催ということもあり、批判的な意見もあるだろうと思っていましたが、開催が近づくにつれて、大学の先生、友人などからたくさんの応援メッセージが届き、それが練習や本番の力になりました。
演技内容については悔いが残るものになってしまいました。応援にこたえられず、くやしい気持ちでいっぱいです。次のパリでは今度こそ皆さんの応援にこたえたいと思います。
1年間開催が延期になったことについて
熨斗谷さん:
延期になったと聞いた時は絶望しました。1年間さらに練習するということ、本当に来年開催されるのかという不安がありました。しかし1年間練習する期間が増えたと前向きにとらえ、今後のチームの方向性を見つめなおす機会にしました。がむしゃらに練習をしてきたそれまでとは大きく変わり、スポーツの可能性や日本の未来なども考えるようになり、この1年間は選手としてだけでなく、人間的に成長できたと思います。
竹中さん:
1年後に延期となったということで個人的には練習の機会が増えたとポジティブにとらえられましたが、チームには選手としての年齢的なピークなどを不安に思う人もいました。また、チームでの練習ができない期間は自分を見つめなおす機会となり、練習だけの生活とは違い良い機会となったと思います。
前回のオリンピックとの違い
熨斗谷さん:
リオまでの4年間はメンバー入りすることが目標で、常に大会に出場できることを目指して過ごしていました。今回の5年間は世界で戦うための強い覚悟が生まれ、練習に取り組む姿勢も変わりました。メンバー全員がメダルを取ることを共通の目標とし多くのチャレンジをしてきました。
竹中さん:
リオではリザーブ選手だったので観客席から応援していました。演技を観ているとチームメイトが眩しく見えるのと同時に、次の大会では自分もその舞台で演技したいと強く思いました。また、チームとしては、リオまでの準備期間よりも今回の準備期間のほうが、チームで意見を交わす機会が増えたと思います。
オリンピックに向けてたくさん練習をしてきたと思いますが、練習以外でどんな取り組みがありましたか
熨斗谷さん:
選手同士でミーティングの機会を増やしました。今日の練習での課題や明日の練習目標など、日付を越えるまで話し合いをしました。自分たちがどういう演技をしたいかをお互いが意識しあいながら話し合った時間は、他国より絶対多いと思います。
竹中さん:
コロナ禍の影響により外出も出来ず、同じメンバー、同じ場所での練習が続き、変化が少ない生活環境でモチベーションを上げていくことに苦労しました。ウォーミングアップ中の会話にコンビニの新商品を話題にしたり、しりとりなどのゲームをして変化を付ける工夫をしました。
今後どうしていきたいですか?
熨斗谷さん:
現在は大学院(日本女子体育大学大学院)に在学中です。これまでは新体操中心の生活だったため、大学院では、新体操以外の競技やスポーツ全般を広い視点で研究し、人として様々なことを学んでいきたいです。これからは選手としての立場を離れ、ゆくゆくは日本の新体操の強化や活性化につながるような働きができればと思っています。
竹中さん:
パリオリンピックの出場を目指して新体操を続けたいと思っています。
東京オリンピックの出場が決まった時点では、オリンピックが終われば年齢的にも選手として引退だと思っていました。しかし、今回のメンバーの最年長が27歳であったことも考えると、自分の取り組み方次第では次の大会も出場できる可能性があることを感じました。
練習であっても試合であっても良い演技ができた時はうれしいし、失敗したときは落ち込むというぐらい新体操一筋なので、引き続き新体操を続け、パリではチームを引っ張っていけるようになりたいです。