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ニチジョ生の教員採用試験合格に向けて

大塚 雅一(学校経営)

私は、授業外ではありますが、「教員採用試験対策講座」を担当しているので、教員採用試験のひとつである、「面接」と「小論文」の指導に力を入れています。

最初の講座で指導をしている学生には、「面接」と「小論文」は表裏一体であることを伝えています。なぜなら、小論文の問題の多くは、喫緊の教育課題であり、その課題の把握とそれに対する自分の考えや解決策の蓄積により、自分の知識や考えの幅が広がることで面接での対応力向上に繋がるからです。

課題の把握には、その社会的な背景や客観的なデータ等を知っておくことが必要であり、その上で、自分の考えや解決策をもつように指導をしています。

特に、「面接」においては、人を育てる教員としての「人物重視」の観点から、どこの自治体も大きなウェイトを占め、1次試験で課す自治体もあります。私が日頃から学生に指導していることは、面接官との“キャッチボール”です。面接では、自分の得意の分野や話したいことをつい長々と話してしまいがちですが、これは大きなNGであると私は捉えています。面接官としての私の経験からは、口を挟めなくなり、「長いなぁ。そんなところまで聴いてませんよ。」と思えてしまいます。ですから、学生には、「質問には正対し、簡潔に答え、面接官がさらに聴きたくなるようにすることが大切であること。」と、「面接官との円滑な“キャッチボール”を心がけること。」を指導しています。

教員を目指すニチジョの皆さん、高いコミュニケーション能力が求められる教員として、教員採用試験の合格のみならず、人としての幅を広げていくために引き続き、面接対策を通じて勉強をしていきましょう。

教員採用試験対策講座のテキストと様々な面接・小論文の対策本。学生には是非、一冊は必携して勉強してほしい。

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