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きっかけはなんでもいい
~なぜ運動生理学と健康科学に携わっているのか~

大澤 拓也(運動生理学、健康科学)

私の専門分野は運動生理学と健康科学です。特に現在は「ヒトを対象とした全身運動時の活動筋の生理学的応答」と「高齢者における身体の形態と機能」に着目しています。

「運動生理学」に興味を抱き、研究職を目指すきっかけは、高校時代にたまたま始めた陸上競技の練習メニューを作成するため、雑誌などからその情報を得たことでした。当時、最大酸素摂取量や筋線維タイプを知り、単に才能や努力、また向き・不向きでない「スポーツ科学」を垣間見ることとなりました。大学では、自身の競技力向上も求めて、「高地トレーニング」から自身の研究が始まりました。その後も様々な知識や経験を得て、今なお実践を意識した研究を進めています。(なお、様々な知識を得るために、本学のフォーラムやセミナーに参加していたため、現状を不思議に思うとともに、本学へのご縁を感じます。)

「健康科学」がもうひとつの研究分野となったきっかけは、希望する職に就けず、未知であった高齢者の体力に関する研究に従事したことでした。研究を主目的として、運動指導や体力測定、講習等を行っていましたが、対象者である高齢者が目の前でどんどん変わっていく姿に、さらに副産物的にそれに関わる学生が大きく成長する姿に感銘を受けました。今後、本学でもこのような研究を始めたいと考えています。

私の研究はいずれも「偶然」から始まりました。今後はふたつの研究を通じて、学生の成長へ貢献したいと考えています。

自転車運動時における生理学的応答を測定する実験の様子

高齢者を対象とした運動教室での筋力トレーニング風景

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