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教員系
高等学校教諭

佐藤 菜々美((2020年スポーツ科学専攻[現スポーツ科学科]卒業、 2022年大学院スポーツ科学研究科修了))

神奈川県立荏田高等学校


人に教えることは大変で責任もあるけれど 楽しむ気持ちのほうが勝っています


<2025.01収録>

体操に関わっていく職を目指して教員へ

ニチジョの大学院を修了した年に、偶然にも体育科教員の席が空いたことから、神奈川県立荏田高等学校に着任しました。荏田高校には13名の保健体育科教員がいます。体育系の選択科目が豊富なうえ、28の部活動の中には全国大会に出場する部もあるほど運動が盛んな学校。私は体操競技部の顧問として指導にあたっています。「体操に関わっていく職につきたい」と目指した教職でしたので、嬉しい偶然だと思います。

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ニチジョ在学中に体操競技の上位審判資格を取得

私は中高時代に体操競技をしていた経験を活かそうと、体操競技部の審判班があることからニチジョへ入学しました。審判班で全国大会の審判もできる第1種資格取得に向けて勉強するだけでなく、部員たちと一緒に意見を交わしながら切磋琢磨し、充実した日々でした。4年次にはⅠ種のさらに上のカテゴリー2を取得するまでになりました。

また、体操競技と同じく力を入れていたのが保健体育教員になるための勉強です。ニチジョの先生方に見せていただいた授業は、学習者が興味を惹かれるような導入がされていて、「自分もそのような授業を目指したい」と模擬授業に力を入れていました。

学部卒業後はさらに大学院へ進んで教育法の学びを深め、ようやく念願の教員になることができたのです。

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部活でもクラスでも「人として大切なこと」を一番に伝えたい

現在は1年生のクラスの担任をしています。1年生にはまず基本となる挨拶やコミュニケーション、礼儀の大切さを丁寧に伝えていけるよう指導をしています。特徴的なのは1年生の体育授業のなかで「荏田体操」という踊りに取り組むこと。チームの全員が間違えずに揃って踊れないと、次の体育の種目には進めないというハードルの高いものです。こうしたところでも規律を覚え、一団となって教えあうことを学べるよう指導しています。

体操部でも人としての大切な部分にも重きを置いていて、「自分の肩書きを忘れるな」「応援される人になろう」といった目標をもって行動できるようになってほしいと思っています。体操競技部には2名の顧問がおり、私は女子部員を担当しています。経験者もいれば初心者もいるため、試合で1点でも多く点が取れるよう技術面を教えたり、技がきまるよう筋力づくりをしたりと、生徒に合わせた指導をしています。

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教員は大変で責任もあるけれど、楽しい気持ちが勝っています

授業のなかで「できる」という実感や「なるほど」という驚きを引き出せるよう、ニチジョで学んだことも活かし、さらに授業力を高めていきたいです。教員になった当初と比べると、さまざまな角度から物事を考えるようになったことに、自分の成長を感じる部分もあります。それと同時に、「もっと足りない部分を勉強しなくては」という思いがまだあるのが正直な部分。生徒を預かるという立場になってみて、改めていろいろなことに目を向ける必要性を感じています。

人に教えるということは大変で責任もあることですが、それでも私にとっては「楽しい」という気持ちの方がかなり勝っているのは間違いありません。自分が好きな「学校」という場所で、生徒の成長を身近に感じることができるのですから、やりがいがあると思います。これから教員を目指す高校生やニチジョ生の皆さん、ぜひ頑張って教員への道へと進んでいってください。

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