資格・就職

HOME > 資格・就職 > OG図鑑

教員系
中学校教諭

慶野 芽以(2016年 健康スポーツ学専攻[現健康スポーツ学科]卒)

栃木県益子町立七井中学校


目標達成に向けて大切なことは
ただひとつ、あきらめないこと


<2022.12収録>

教育実習を経験し、教員という目標が明確に

私は2012年に入学し、学部での4年間と大学院での2年間、助手として勤務した3年間の合計9年間をニチジョで過ごしました。そして、2021年4月からは地元・栃木県の公立中学校で教員をしています。大学入学当初は「絶対に教員になりたい」というわけでもなく、将来像は漠然としていましたが、教育実習で実際に生徒と関わることで教員になることが明確な目標になりました。しかし、大学4年次の教員採用試験には不合格。卒業後は私立高校で非常勤講師をしながら、ニチジョの大学院で教員採用試験に向けた対策を進め、休日には地元でバスケットボールの審判
として活動する日々を送りました。学部時代はバスケットボール部のレフリーブロックに所属しており、日本バスケットボール協会公認のB級審判資格を取得。その後にA級も取得して、現在も関東大学女子リーグなどで審判活動を続けています。

teacher29_2.jpg

大学院生や助手としての経験も、すべてが今につながっている

大学院では、研究活動の一環で多くの教育現場を訪れました。見学した授業の意図をある程度理解できるようになり、自分が授業計画を立てる際にも、意図や目的を明確な根拠を示して説明する力が高まりました。それでも教員採用試験には修士1年目、2年目ともに不合格。さすがに疲れ果て、途方に暮れかけていました。そんなときに提示していただいたのが、ニチジョで助手として働くという選択肢でした。私は教員という目標を一度封印し、それまでの恩返しの気持ちも込めて3年間勤務することにしました。

助手は、先生方から学生、大学職員まで、さまざまな立場の方と関わります。視野が広がる一方で、ときには間に立つ難しさも感じながらも、物事を円滑に進めるための判断力や行動力が養われました。そして、助手の任期が終わる3年目に、覚悟を決めて教員採用試験に再挑戦。念願の合格を果たすことができました。

teacher29_3.jpg

遠回りしたとしても、決して無駄な経験はない

現任校では1年目から中学1年生の担任となり、2022年度は持ち上がりで2年生の担任をしています。体育の授業では、運動に苦手意識のある生徒や家にこもりがちになり体力が落ちている生徒も多くいます。そのような生徒に向けて運動に楽しさを感じてもらえるような授業を重視しています。競技力の向上を目指す以前に、将来に向けて健康的な生活習慣を身につけてほしいという思いは、健康スポーツ学科の卒業生として譲れないポイントです。

課外活動ではバドミントン部の顧問もしていますが、授業でも部活動でも、生徒に伝えたいことの根っこは同じです。きちんと挨拶をすることや周囲への気遣い、自分中心ではなく誰かのために頑張ることの大切さを伝え、幼さも残る中学生を少しでも大人に近づけていく指導に重きを置いています。私自身、授業と部活動での経験をとおして人間性が磨かれ、自分の"軸"ができていった実感があるため、私の経験も余すところなく伝えています。思いどおりにいかないこともありますが、なんとかして生徒たちの力になりたいという一心です。

大切にしているのは、授業でも学級経営でも部活動でも、「昨日より今日。今日より明日」という意識です。それは、私が教員になるまでの道のりでも同じでした。遠回りしましたが、失敗するからこそ経験できたこともありました。決してあきらめることなく、悔しさを噛みしめながら前を向き、悔しい経験もプラスに変える大切さを身をもって学んできました。もちろん私に限らず、誰だって何かを乗り越えて今があるはず。ニチジョの後輩にも、失敗をいつまでも引きずることなく、次につなげる方法を考えて目標を達成していってほしいと願っています。

teacher29_4.jpg

対象者別メニュー
サイト内検索