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教員系
保育士

井上 悦子(2021年 幼児発達学専攻[現子ども運動学科]卒)

Nicot所沢


一生に一度、子どもたちの
「初めてできた」に立ち会える


<2022.02収録>

いくつもの「初めて」が重なり合う1歳児クラス

2021年4月に開園した埼玉県所沢市の認可保育所「Nicot所沢」で保育士をしています。現在は、二人担任の一人として、1歳児クラスの8名を担当。初めて保育園に通う子どもにとって、私は生まれて初めて出会う"先生"という存在です。一方の私自身もニチジョを卒業したばかりの1年目。日々の業務には初めてのことも多く、人見知りの子どもが私を警戒し、緊張のあまり泣いてしまうこともありました。それでも、在学中の実習などで0歳児や1歳児にも接した経験を思い返しながら、子どもたちと一緒に成長してきました。

そんな1歳児クラスには、大きな醍醐味があります。それは、子どもたちのさまざまな「初めて」を後押しして、本人が頑張ってできるようになる一生に一度の瞬間に立ち会えることです。保育士だからこそ経験できることだと思いますし、喜びとやりがいを感じる瞬間でもあります。

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部活動でのケガをきっかけに、保育者への意欲が倍増

私が保育者を目指したきっかけは、6歳下の妹の世話が好きだったからです。大学選びでは、中学高校で打ち込んだ陸上競技も続けたいと考え、保育の勉強と陸上の両立ができるニチジョを選びました。ニチジョの陸上競技部では、2年次までは選手として活動し、怪我を境に残りの2年間はサポート役にまわりました。この経験は決してマイナスばかりではなく、選手を陰で支える側の気持ちや大変さを知ることができましたし、子どもを支える親の大変さにも考えが及ぶようになりました。保護者の見えないところで子どもの成長を支えることで、保護者も支えていきたいと、保育者を目指す思いが強くなったのです。

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一方、勉強面で興味を持ったのは食育です。私も食べ物の好き嫌いがありましたが、最近の子どもたちはどうなのかという素朴な疑問がきっかけです。そんなとき、百瀬先生の研究室で行った園見学で、現在の勤務先の系列園を訪問。その日の朝に収穫されたニンジンなど、野菜が多い給食でしたが、子どもたちが元気に食べる姿が印象的でした。また、子どもたちが醤油や味噌をつくる系列園もあるほど食育に力を入れていることがわかり、その後もヒアリングを重ねて卒業論文にまとめました。現在の勤務先でも食育も重視しており、給食では旬の野菜やフルーツが並び、子どもたちに季節や行事食について教えています。

子どもたちと一緒に運動も楽しんでいます

ニチジョでは、温かみのある先生方が親身になって指導してくださり、大きな安心感がありました。また、研究室での活動以外でも、附属幼稚園があったおかげで子どもたちと直接関われる機会が多く、今につながる実践力を高めることができたと思います。さらには、体育大学ならではの収穫として、運動あそびの多彩な引き出しを身につけることもできました。現在担当している1歳児クラス向けの内容は限られてきますが、ニチジョで学んだことを無理のない範囲で生かしながら、子どもたちと一緒になって体を動かしています。

今後は、1人でクラス担任を経験したり、二人担任のリーダーを務めたりすると思います。今まで以上に責任感を強く持ち、子どもたちや保護者、そして周りの保育士からも信頼される保育者へと成長していきたいです。

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