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教員系
高等学校教諭

逸見(旧姓・今井) 香奈(2016年度・健康スポーツ学専攻卒)

埼玉県立川口東高等学校


思いは必ず伝わる。
教員の100%の熱意が生徒を本気にさせる


<2019.11収録>

生徒が私を成長させてくれた

大学卒業後、地元である埼玉県立の2つの高校で1年ずつ臨時的任用教員を務めながら、教員採用試験にチャレンジし続け、2019年から現任校で正規教員になりました。1年生の女子生徒向けの実技科目でバレーボールやサッカーなどを指導するほか、保健体育も担当しています。

生徒に伝えたいのは、あきらめずに一生懸命にやり抜くことの大切さ。そのために意識していることは、私自身が本気になることです。そうすれば生徒も本気で取り組んでくれることを、前任の高校で学んだからです。前任校では、ある男子生徒が体育大学志望だったものの、具体的にどんな対策をすべきかを理解できていませんでした。そこで根気強く指導した結果、彼の努力が実を結び、高倍率の一般入試で合格を勝ち取りました。臨時教員であるか正規教員であるかは生徒には関係ありませんし、私も立場にとらわれることなく、本気で寄り添って指導すれば合格につながることを彼に教わりました。彼が私を成長させてくれたのです。

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体育大学出身の教員ならではの強みがある

ニチジョでは、教職課程に限らず先生が学生と接する様子から、声掛けなどのコミュニケーション方法を学びました。具体的な指導方法でも、授業の構成、指導案の作成方法、生徒の評価方法まで、ニチジョで培ったベースがあるからこそ、現在アレンジして生かすことができています。

その一つが、保健体育の授業です。私は知識の伝達以前に、生徒が授業に集中できる環境づくりを重視しています。生徒と密に接する授業を心がけ、ニチジョで学んだアクティブラーニングの手法などを取り入れています。周囲の学生の模擬授業なども参考になりましたし、コーチングの授業で相手との接し方を学べたことも、現在の授業スタイルにつながっています。

また、在学中に身につけたことは、授業時間以外でも生かされています。全校集会で大人数をきちんと整列させたり座らせたりするための具体的な指示の出し方など、「集団をコントロールする技術」は、体育大学で教室外での指導方法をたくさん学んだからこそ身についたものだと思います。

生徒の夢に寄り添う教員でありたい

在学中、実は企業への就職が頭をよぎったこともあります。一度就職し、企業での経験を将来の教員実務に生かすという考え方もありますが、「教員でも社会勉強はできる。若い教員でしか経験できないこともある」というアドバイスを聞いて教員一本に絞った経緯があります。その後、卒業してからもキャリアセンターや研究室の先生が教員採用試験に関する情報提供をしてくれて、手厚く親身に私の夢の実現をサポートしてくれました。

ですからニチジョ生には、いっぱい悩み、いっぱいアドバイスを聞いてほしいと思います。先生でも先輩でも友達でも、活発にコミュニケーションを重ねる中で頭の中が整理され、一番大事な目標に向かって努力できるのだと思います。

私が目指す理想の教員像は、生徒の個性を伸ばしながら、生徒と一緒に将来を考えていける教員。私自身が周囲に支えられて教員になれたように、次は私が生徒たちの目標実現に向けて伴走していきます。

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