資格・就職
- 教員系
- 中学校・高等学校教諭
嶋田 憧子(2015年度・スポーツ科学専攻卒)
■東京都私立 桜蔭中学校・高等学校勤務
面白い授業をするために工夫する日々
<2018.05収録>
現場を知るために小中学校でのボランティアに参加
体育教師を目指しはじめたのは中学2年生の時。とにかく体育が好きで、授業をもっと面白くする方法をよく考えていました。その時指導していた女性体育教員の凛とした姿に憧れました。
ニチジョでは、中学校・高等学校の保健体育科の教員免許と、小学校の教員免許を取得しました。在学中は、早く教育の現場を知りたいという思いから、世田谷区教育委員会による小中学校の支援ボランティアに参加。支援が必要な子どものサポートなどをしていました。教える難しさも実感しましたが、子どもたちが本当にキラキラしていて、やっぱり自分が働きたい場所なのだと再確認しました。
教員採用試験に向けた勉強は大学2年生から
大学時代に印象的だったのは、保健体育科教育法の授業。模擬授業では、どんな授業にしようかと考えるのが好きなので、友人と何度もミーティングをしました。模擬授業で授業を受けるのは学生のため、授業に対して良い反応をしてくれたり、思い通りに動いてくれます。しかし、教育実習に行くと、子どもたちは自分では思いつかない発想をすると実感しました。中学校の教育実習では、初日に子どもたちが「この人は何を教えてくれるんだろう」という目でこちらを見ていたので、しっかり教えようという使命感が芽生えましたね。
教員採用試験に向けた勉強を始めたのは、大学2年生のときです。自治体の教員採用試験の過去問を買ってきて、図書館で勉強していました。模擬授業での経験から、人と一緒に学ぶ大切さを実感したため、3年生からは友人とも一緒に勉強しました。試験対策の講習も受けましたね。
子どもの味方でいたい
大学時代は舞踊部に所属していました。中学校でダンスが必修化されたこともあり、せっかくダンスが強いニチジョに通うなら学びたいと思ったからです。小学生の頃にバレエをやっていたとはいえ、実際にやってみると難しい部分はありましたが、仲間が丁寧に教えてくれて、勉強になりました。ダンスは今でも授業で教えることがあります。
できなかったことができるようになった時の子どもたちの喜んだ顔を見ると、やりがいを感じます。心がけているのは、生徒の一番の味方でいることです。その子に寄りそってその子を信じてあげたいです。いつでも同じ目線に立ち、喜びや苦しみを一緒に分かち合いながら、成長していきたいと思います。授業が魅力的なら子どもたちはついてきてくれると思うので、面白い授業ができる先生になれるよう、日々研究をしています。
教員を目指すニチジョ生に伝えたいのは、「自分がやりたい授業をいっぱい考えて」ということです。私は授業を考えるのが大好きで、どの教具や教材を使い、何をやったら面白いかといつも考えていました。働き始めるとそのための時間は減ってしまうため、たくさん考えておいてほしいですね。