資格・就職
- 販売・接客系
- ホテル・フロント
佐々木 陽子(2005年度・舞踊学専攻卒)
■リゾートトラスト株式会社
フラメンコを続けるか、就職するかを迷い続けていた。
仕事の内容について簡単に教えてください
会員制リゾートクラブの会社に勤めています。勤務地は、熱海港からフェリーで30分ほどの「初島」というところにある、リゾートホテルです。そこでフロント業務をしています。お客さまのチェックイン、チェックアウト、インフォメーションのご案内、お客様から頂いたクレームに対処するなど様々な事を行なっています。
今の仕事についたきっかけはなんですか?
ニチジョでは舞踊学専攻で、フラメンコをやっていました。3年生になってそろそろ将来を考える時に、自分はこのまま舞踊団に入ってフラメンコを踊り続けるのか、就職してダンスは趣味としてやるのか、すごく迷いました。そして、やっぱり一度は社会に出て働いてみた方が、自分にとってはいいのではと思いました。こじつけかもしれませんが、フラメンコも元々は生活に根ざした中から出てきた踊りなので、自分も社会生活をしてもみようと思いました。それで就職活動を始めて、今の会社に採用されました。
職場の環境や雰囲気はどんな感じですか?
初島は、周囲4キロ、人口200人あまりの本当に小さな島です。入社時に勤務地の希望ができたのですが、私は色々な場所に行きたかったので、全国どこでもOKということにしたら、最初に赴任したのがこの島でした。このホテルは会員制となっていますので、会員権を持っているお客さまが中心でお泊まりに来られます。利用されるのはリピーターの方が多く、そういったお客さまの個人的な好みや要望にもお応えできるよう、究極のサービスが求められます。今の職場は、働いていて1日として同じ日はなく、何かしらドラマがあって、何が起こるかわからないドキドキ感があります。そう言う意味では、毎日が刺激的です。5倍大変だけど、10倍楽しいって言った人もいます。
今の仕事をやって良かったなと思える時は?
今の会社は、男女の区別なく転勤もあるかわりに、女性でも総支配人になっていくこともあり、そう言う意味では男女均等にチャンスが与えられていて良かったと思います。そして、お客さまとのコミュニケーションを通して、働きながら自分も成長していける職場です。あるコンシェルジュが言っていた言葉に、「ホテルは劇場。ロビーは舞台で、お客さまは観客。そしてホテルマンは役者だ。」というものがあります。だからいざロビーにたったら、いつどんなことがあっても、笑顔で対処できるようにしゃんとしていなさいということなんですね。
ニチジョでの経験はどんな時に役立っていますか?
立って働く仕事なので、やはり体力が必要ですし健康管理も重要になってきます。そんな時は、ニチジョで良かったと思います(笑)。人前に立つフロント業務は気を使いますが、私は踊りをやってきたのでもともと人前に立つのは嫌いじゃないんです。それにストレスがたまった時などは、フラメンコを踊ることで発散できます。寮でもたまに踊っていますよ。時々うるさいって言われたりしますけど(笑)。体育学部のハンディは、あまり感じたことはありませんね。語学力が必要な職場でもありますが、会社でレッスンも受けられます。
島にいて気分転換はどうしていますか?
休日には、島をぶらぶらしたり、ホテルのレストランに食べにいったり、小田原まで足を延ばしたりします。
また早番で仕事を上がれて次の日がお休みの時などは、最終便のフェリーに乗って東京の実家に行って、次の日の夕方のフェリーで島に戻ってきたりもします。
これからの夢はなんですか?
うちのホテルには、コンシェルジュという役職がないのですが、将来もしできたらコンシェルジュになってみたいです。コンシェルジュというのは、言わばホテルの総合案内のようなものですが、お客さまのどんな質問や要望にも適切に応えられ、決してNOと言わないと言われる程、経験や知識が必要な仕事です。
もし結婚しても、仕事は続けていたいですね。私の上司に、結婚して人間的に円熟味が増したというか、ますます魅力的になった方がいるので、そんな女性になりたいですね。