資格・就職
- 公務員系
- 市役所職員
小原 真綺(2021年健康スポーツ学専攻[現健康スポーツ学科]卒)
■越谷市役所 広報シティプロモーション課
思いをくみ取り言葉を紡ぎ
市民の活躍を伝えていく
<2021.12収録>
取材からナレーションの収録まで、番組制作に奔走中
私は、埼玉県越谷市役所の広報シティプロモーション課に所属しています。テレビ放映される『KOSHIGAYA COLLECTION』という市の番組制作に携わり、メインで担当するコーナーでは、市内で活躍する団体や部活動のチームを紹介しています。取材先選びに始まり、インタビューと撮影、ナレーションの収録などを担当しています。番組制作のほかにも広報用のポスターづくりや、YouTubeでの情報発信といった仕事も行います。
広報業務の奥深い可能性に気づいたインターンシップ
私がニチジョに入学したのは、女性の健康づくりに興味があったからです。2年次から公務員を目標とし、公務員試験対策の予備校にも通いました。3年次になると助友先生の研究室でヘルスプロモーションを学び、三鷹市役所などの自治体のほか、企業のインターンシップにも参加しました。
現在の広報業務を知ったのは、3年次の夏休みに参加した1週間のインターンシップです。そのときは広報誌に掲載予定の原稿を読み、誤字脱字などをチェックする業務を体験しました。参加するまでは、市民の健康づくりやスポーツ振興を管轄する部署に興味があったのですが、取材した人の思いを記事や映像という形にし、 喜んでもらうことは市民のヘルス プロモーションにつながると考え、 大きなやりがいを感じたのです。
こうして私は越谷市を第一志望とし、空きコマと通学時間を有効活用しながら本格的に公務員試験対策をスタート。一方で情報処理技能検定試験(表計算)にも挑戦し、エクセルのスキルを在学中に学んだおかげで、番組での視聴者投票の集計など、現在の業務にも生かすことができています。
真意をくみ取り、考え、アクションを起こす
私の強みは、人の思いを受け止め、次の行動につなげる思考力と実行力だと自負しています。例えばインタビューでの回答内容がまとまっていなくても、本人の言葉の真意をくみ取った上で、必要と思えばナレーションで補完します。学外でのアンケートやインタビューに挑戦したゼミでの経験や、グループワークで相手の意見を踏まえ、自分が取るべきアクションを考えた経験が活かされています。また、アパレル店での接客アルバイトでは、お客様との対話をとおして相手が求めているものを察知する力が高まりました。今後も現場での取材経験を重ねながら、自分の言葉選びによって相手の本音や真意を引き出したり確認したりする力を磨き、よりよい番組づくりにつなげていきます。
市役所は、現在の広報業務のほか、公共施設の管理から税金の管理、子育て支援、健康増進まで、多様な業務にチャレンジできるため、やりがいは十分。市民の暮らしを支えていく責任感も強まります。広報を務めていると、ときには市民から厳しい意見をいただくこともありますが、そんなときにありがたいのが、ともに励まし合える仲間や上司の存在です。振り返れば、ニチジョでの最大の収穫だと思えるのも、尊敬でき頼りがいのある先生方や、大切な仲間との出会い。これからも、周囲の人との関わりを大切にしながら、自分自身を成長させていきたいです。