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公務員系
消防官

早川 和花(2016年度・スポーツ科学専攻卒)

東京消防庁 福生消防署勤務


ニチジョで鍛えた心身を生かし自分の可能性を切り拓く


<2019.05収録>

入学した当時は警察官になるのが夢

大好きなバドミントンを大学に入ってからも続けたいと思い、強豪校として知られていたニチジョに入学することを決めました。スポーツ科学専攻を志望した理由は、様々なスポーツを経験できると思ったからです。

ニチジョでは1年次から憧れだった警察官を目指し、参考書を読むなどして公務員採用試験の勉強に取り組んでいました。そんな中、ライフセービング部の友人に誘われて、成城消防署の学生消防団に入団することになったのです。もともと消防団にも興味があり、月に1、2回、消防団員の大会の補助をするなど、様々な活動をするうちに消防への関心が高まっていきました。消防官と女性はイメージがかけ離れている気がしていたのですが、実際に女性の団員や女性消防官が活躍していることに刺激を受け、消防官になることも進路の選択肢に加えました。

地方公務員の採用試験では、東京消防庁と警視庁の両方から合格通知をいただきました。卒業後の進路をどちらにするかとても悩みましたが、消防署で働く女性の消防官はまだまだ少なく、自分自身が様々な事に挑戦し可能性を広げていきたいと思い消防官として働くことを決意しました。

部活で鍛えた心身の強みを生かして

卒業後は、東京消防庁に入庁。半年間、消防学校で教育を受けた後、さらに半年間、消防署に配属され、災害現場での活動や事務処理などの実務を通じ、教育を受けました。現在は、研修を受けた東京消防庁の福生消防署に配属となり、ポンプ隊員として勤務しています。消防署の勤務形態には毎日勤務と交替制勤務があり、私は24時間体制で勤務にあたる交替制勤務で働いています。朝は事務の仕事もあり、私は管理係として署員の通勤手当や夜の出場手当などの管理も担当しています。

災害時には、はしごやホースなどの重い資器材を運んだり、およそ15kgのボンベを背負うこともありますが、ニチジョのバドミントン部で鍛えた身体を強みに自信をもって行動しています。救急現場では患者が自分の声かけにだけ反応してくれたこともあり、小さいことですが女性にしかできないことを少しずつ見つけていきたいです。

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入署して変わった消防署のイメージ

福生消防署に配属されるまでは、消防署といえば男性が中心の職場というイメージが強かったのですが、実際に働いてみると印象がまったく違いました。署員の方々の対応がやさしくて、一つひとつ丁寧に指導してくれる働きやすい環境だったからです。スポーツを一緒に楽しむなどコミュニケーションも活発で、体育大学の雰囲気に近いものを感じます。東京消防庁にはクラブ活動を行う様々な体育部会があり、自分はバドミントン部に所属。実業団の大会に出場するなど、大好きなスポーツを続ける環境にも恵まれています。

仕事でいつも心がけていることは、周りの人の指示を待つことなく、自分から積極的に行動することです。自分から仕事を探し、困っている署員がいたら声をかけるようにするなど、ニチジョ時代に培った積極性を仕事で存分に生かしています。

今後、力を入れたいのは、地域の防災力を高めることです。災害現場に立つと、いつも被災された方の無念な気持ちが痛いほど伝わってくるからです。そのためにも、地域の人々との対話や交流を大切にし、火災予防の知識を多くの人に伝えていきたいです。

やりたいことに本気で打ち込んでほしい

後輩に伝えたいのは、ニチジョはやりたいことに思う存分打ち込める環境なので、いろいろなことにトライして、将来への可能性を広げてほしいということです。やりたいことにとことん打ち込んで、新しい自分を見つけてほしいと思います。

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