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公務員系
区役所職員

池田 絢音(2020 年 健康スポーツ学専攻[現健康スポーツ学科]卒)

東京都 足立区役所 総務部総務課統計係


サッカーも公務員試験の勉強も、
頑張った分だけ自分に自信をくれた


<2020.09収録>

国勢調査に携わり、忙しさの中にも充実感を感じる

総務課統計係に配属され、企業の受注高などを集計する業種別調査や、全世帯を対象に5年に1度行う国勢調査などの統計調査を担当しています。
2020年の国勢調査では、事前に調査員向けの説明会を開き、私が説明者として話す機会もありました。調査開始後も、調査方法に関する調査員からの問い合わせや、回答方法に関する区民からの問い合わせなどに電話や窓口で対応をしています。他部署とも協力し合いながら、区役所全体のチームワークで業務が成り立っている実感があります。ストレスなく楽しみながら、充実感に包まれて仕事ができており、疲労感もありません。地道な作業も多く忙しいのは確かですが、ニチジョのサッカー部で培った忍耐力や集中力、協調性が生かされているのだと思います。

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徹底した自己管理と努力が自信の源に

公務員に興味を持ったきっかけは、大学2年次に参加した公務員試験予備校の説明会でした。ニチジョへ入学した当初は部活動中心の生活を送っていましたが、一方でもっと勉強したいという思いがありました。その後、東京23区の合同説明会で具体的な公務員の仕事内容を聞いたことや、ゼミでの経験を通じて、より強く公務員を志望するようになりました。所属していた助友ゼミでは、助友先生が委員長をされている三鷹市スポーツ推進審議会の会議を傍聴する機会があり、その会議のテーマがスポーツ振興に関わるものでした。それ以来、将来は公務員となってスポーツを通した地域活性化に貢献したいという目標ができたのです。

公務員試験対策は、スマートフォンでも視聴できる予備校の動画教材を活用しました。サッカー部の活動もあったため、空き時間に大学の図書館で勉強したり、帰宅後に勉強していました。経済学や民法、行政法など、とにかく科目数が多く大変でしたが、1日ごとに勉強すべき科目を細かく手帳に書いて自己管理。計画的に勉強を進めたことで、「悔いなく勉強してきたから大丈夫」と思えるほど自信をもって試験本番に臨みました。東京都特別行政区の職員になるには筆記試験に合格したのち、面接試験があります。そこで部活動で経験した忍耐力やチームワークをアピールし、区役所で自分が何をやりたいかを問われた際に、スポーツ振興についての思いを伝えたことが採用の結果につながったのかもしれません。

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人の悩みに寄り添える人間でありたい

忘れてならないのが、私に元気をくれた仲間の存在です。負けず嫌いな学生が多く、悔しさをバネにして頑張り続ける仲間の存在が私を奮い立たせてくれました。私自身、サッカー部の部員としては順風満帆ではなく、試合に出られない挫折感から自分を見失い、とてもネガティブな精神状態になってしまった時期がありました。それでも、悔しい気持ちを糧にして自主練に励んだことで、再びピッチに立ってゴールを決めることができたんです。勝敗やリーグ戦の順位を左右する1点ではありませんでしたが、私にとっては印象深い大きな1点。「やればできる」「努力は報われる」と思えたからこそ、公務員試験に向けた勉強もやり切ることができたのだと思います。

また、試合に出られずに悩み、もがいていた私を救ってくれたのは、真正面から私を受け止めて話を聞いてくれた部活の先輩でした。だから自分が上級生になってからは、後輩の悩みに寄り添いたいと思いましたし、現在の仕事でも、区民の不安や悩みに真摯に向き合える職員でありたいと思っています。日々思うことは、区役所職員にとっての当たり前は、必ずしも区民にとっての当たり前ではないということ。丁寧にわかりやすく説明することで、区民に寄り添い、区民の気持ちをくみ取ろうとする意識を持ち続けたい。そしていずれはスポーツに関わる業務で力を発揮したいです。

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