資格・就職
- 営業系
- スポーツ誌出版営業
佐々木 咲(2006年度・スポーツ科学専攻卒)
■株式会社クラブビジネスジャパン
仕事のやり方って、ラクロスと一緒だったんだ。
佐々木さんは、フィットネス業界向けの雑誌などを作っている出版社で、営業として働いています。主な仕事の内容は、雑誌の広告営業です。一方でラクロス社会人チームに所属し土日に活動しています。
今の仕事を選んだ理由やきっかけは?
働き始めて2年目ですが、去年私は転職しました。前職は、ある教育機関の体育の教務補助です。大学の時は教員志望でした。でも試験に落ちてしまい、非常勤の道も考えたのですが、一人暮らしなので生活のことも考えて躊躇していたところ、知り合いの先生に声をかけられ教務補助になりました。でもやはり何か目標がある仕事がやりたくなって、転職を決意し12月くらいからシュウカツを始めました。
その時、改めて自分のやりたいことはなんだろうってすごく考えました。色々な世界を見てみたい...、色々な人と会ってみたい...、話してみたい...、そうか、私は営業だ!と思いました。それで転職サイトで営業職を探して、今の会社を見つけ応募しました。その時はスポーツ業界に関わる仕事だという意識はあまりありませんでした。面接に行って仕事の内容を聞いた時に、これは私にあっているかもしれないと思いました。幸運にも試験に受かって、4月に転職しました。
どんな仕事ですか?
会社は、フィットネス業界向けの雑誌を作っています。社員7名程のあまり大きくない会社ですが、雑誌の取材、編集、営業など全て内部でやっています。例えばこの「フィットネスビジネス」は、フィットネス業界の経営者向けの雑誌です。そして1年前から私が担当しているこの「ネクスト」は、インストラクターやトレーナー向けで、その人達のキャリアアップの為に作られた、隔月刊のフリーマガジンです。インストラクターやトレーナーに興味があるニチジョ生にもぜひ読んでもらいたいです。
私の仕事は、「ネクスト」の広告ページの営業です。営業の目的は、フィットネスクラブやスイミングスクールなどに広告を出していただくことです。フィットネスクラブ、スイミングスクールなどの担当者に電話をし、アポをとって会いに行きます。広告は求人広告が多く、ウェブサイトでの求人広告もやっているので、そちらの営業もします。その他、求人サイトのアップロード、購読者の拡大や購読処理、一般の事務などもやっています。
もうひとつの大事な仕事は、求人などの広告のレスポンスをあげるということです。そのためには、購読者を増やすことが大事になります。この雑誌はフリーマガジンなので、基本的に本屋には置かれません。主にフィットネスクラブに置かれるようにしているのですが、もっと色々な場所に雑誌が置かれるように、リストを作ったりして置き場所を開拓しています。
やりがいを感じることは?
フリーマガジンは、読者からお金をいただかないので、広告媒体料が収入源です。広告の営業に雑誌の運営がかかっているとも言え、そう言う意味では常に結果を求められる仕事ですが、そこがやりがいともなります。会社は個人のやり方を尊重してくれるので、逆に責任を持たされていることを自覚します。自分で作戦を考えて、自分の意志で行動を決めていき、自分がやったことが結果につながった時に、やりがいを感じます。
ニチジョで学んだことは、どのように活かせますか?
私はラクロス部でした。スポーツのことを身をもってわかっているつもりなので、フィットネスクラブなどの営業先に行っても通じるものが多く、自分の知識が活かされる仕事だと思います。また、戦略を立てて動いて行く今の仕事のやり方は、不思議なことにラクロスと通じるところがとても多いんです。考え方とか、取り組む姿勢とか、モチベーションの上げ方とか、反省の仕方とか、フィールドは違ってもラクロスと全く同じじゃないかと思います。
授業は常にラクロスを念頭において受けていたんですけど(笑)、戦術論、コーチング論、組織論とか、社会に比べたら小さい範囲かもしれないけれど、そこで学んだことはあんがい社会と通じる所があるような気がします。面白かった授業のレポートとかは、今でも捨てられなくて持っています。あとは、もうちょっと漢字などの教養をつけておけば良かったかな...(汗)
どんな学生時代だった?
大学時代は、ラクロスと、授業、バイトの繰り返しでした。私は1年生の時は、健康スポーツ学専攻だったのですが、生涯スポーツよりも競技に関しての知識をもっと深めたくなって、2年生の時に、スポーツ科学専攻に転専攻しました。バイトはスポーツカフェ(Hub)が長かったです。外人のお客さんが多いので、英語の勉強になるかなと思って。フィットネスクラブでアルバイトしたこともあります。でもそのころの私は、フィットネス業界に関わる仕事に就くとは、正直思ってもみませんでした。
その頃の夢は?
教員になることかな?でも、それほど気持ちは強くはなかったかもしれない...。その頃は、本気で自分の将来を考えたことはなかった。やはりラクロスが全てだったかな。4年生の時、ワールドカップ日本代表の選抜がありました。私が所属していた関東選抜チームからも代表に選ばれる人がいました。でも私は選ばれなかった...。だから、私の夢は今も続いているんです。
勤務日数や時間について教えてください
朝は9時から、夜は10時くらいまで働いています。長いって?でもあっという間なんですゥ。もう時間が足りない。あと3時間、あと1日あればっていつも思っています。土日はお休みです。
休日の過ごし方は?
ラクロスの社会人チームに参加しているので、ラクロスの練習とコアトレーニングをやっています。平日は練習ができない分、土日に集中してやっています。
佐々木さんにとってスポーツとは?
私にとってのスポーツは、遊びではなく、やはり本気でやるものですね。ラクロスでごはんを食べていけたら、どんなに楽しいかと思います。好きなスポーツだけやってお金もらえるというのは、それだけですごいことだと思う。でもラクロスは、実業団はなく社会人チームだけです...。ラクロスと仕事の2足のワラジだから、体力的に大変な時もあります。平日は、身体の疲れをとってコンディションを整えることにしています。そしてウイークディにも、クロスをなるべく触るようにしています。一人暮らしなので、食事の管理なども気を使います。スポーツを本気でやっていたらいろんなものを犠牲にしちゃうんです。田舎の実家に帰らないとか...。30後半まで競技を続ける人もいますが、私は、あと2年と思っています。
今の夢は?
ラクロスの学生大会での1位は、本当に最高の思い出で、4年の引退後はラクロスをやめてもいいとも思いました。でも今は、自分の力をもっと伸ばしたい、活躍したい、目立ちたいと、改めて思えるようになって、ラクロスをまた本気でやっています。日本代表は4年に1回選抜があって、次は2年後です。今は2年後に向けて、燃え尽きたと思えるくらいにがんばろうと思っています。
ラクロスやめたらスポーツは続けますか?
スポーツは一生やりたいです。それも色んなスポーツを、結構マジでやりたい。とりあえず、ワタシ泳げないから泳げるようになりたいです。あと、結婚できたらママさんバレーとかもやりたい。子どもができたら、今度は自分の子どもに思いきりスポーツさせられる環境を作ってあげたい。年とったら、ゆっくりでいいので走りたいです。スポーツから離れることはないと思います。
ニチジョ生へのメッセージ
ニチジョ生は、なんといってもカラダを動かせる人たちだから、それを活かした仕事はもちろんありです!フィットネスクラブについて言えば、大変だけどやりがいのある仕事だと思います。トレーナーになる以外に、管理経営側にまわる道もあります。インストラクターは、だいたい養成講座に通って資格を取りオーディションを受けてなるようです。やりかた次第では一生物の技術が身につけられると思います。
そしてスポーツに関係する仕事じゃなくても、仕事とスポーツは考え方が一緒だと思います。